オペラ歌手に必要な能力とは?

オペラ歌手に必要な能力とは?

こんにちは。ティールミュージックスクールです。本日はオペラ歌手に求められる能力について説明したいと思います。

オペラ歌手に求められる能力は多岐にわたりますので、一つずつ説明していきます。

1. 声楽技術

  • 発声技術:ミュージカルとは違い裏声(ヘッドボイス)での発声がメインとなります。自分の身体が楽器となりますので、より良い響きでの発声の習得は必須となるでしょう。
  • 音域:高音から低音まで幅広い音域をカバーする能力が求められます。
  • 音色のコントロール:美しい音色や表現力を持ち、感情を伝える歌声をコントロールできることが大切です。
  • 声量:オペラは通常、マイクを使わないため、オーケストラの音にも負けない声量が必要となります。

2. 音楽的理解

  • 楽譜の読み取り:楽譜を正確に読み取り、それを歌唱に反映させる能力が大切です。他の楽器奏者の演奏を理解するためにも譜読みは必要な能力と言えるでしょう。
  • 音楽理論:オーケストラとの調和を保ちつつ、フレーズやリズム、テンポの変化、転調等を理解することが必要です。独りよがりな歌唱にならず、全体で一つの音楽を奏でる意識が必要となります。

3. 演技力

  • キャラクターの表現:オペラは演劇と密接に結びついているため、歌うだけでなく、役柄の感情や物語を身体で表現する力が必要です。
  • 舞台動作:舞台上での動作や、細かな所作、歌手としての魅せ方等の表現力が大切になってきます。

4. 語学力

  • オペラはしばしばイタリア語ドイツ語フランス語などの外国語で演じられるため、これらの言語で歌うための発音や基本的な理解力が必要です。

5. メンタルとスタミナ

  • オペラでは稽古の期間半年から10ヶ月程度あり、長時間のリハーサルや公演を乗り切るための精神的・身体的なスタミナが求められます。体調管理も大事な能力と言えるでしょう。

6. コミュニケーション能力

  • 聴衆に感動を与えるような公演をするには指揮者、演出家、他のキャストやオーケストラとの協力が不可欠です。意見交換や協力が円滑に行えるコミュニケーション能力、全体の調和を大切にする心構えも必要な能力となります。

7. 舞台に対する適応力

  • 各公演ごとに異なる演出や役柄、舞台設定に迅速に適応できる柔軟性が必要となります。色々なシチュエーションに応じて引き出しを多く持っておくことが重要です。

いかがでしたでしょうか?オペラは総合芸術とも言われ、華やかな舞台衣装や美しい舞台美術も魅力的です。そういった中でもオペラ歌手の歌唱は人の心を惹きつけてやまないものがあります。オペラを観たことがない皆さんも是非一度観に行ってみて下さい。

自由が丘のボイトレ、ティールミュージックスクールのHPはこちら

関連記事

  1. ボカロ曲を上手く歌うコツ!

  2. 地声か裏声か?

  3. 「ハモり」の練習をしよう!

  4. ボーカルは鼻腔共鳴が大事!

  5. オペラとミュージカルの発声の違い

  6. 倍音とは?小学生でも分かるように解説!