ジョン・フルシアンテ

ジョン・フルシアンテ

こんにちは!ティールミュージックスクールです。今日は現代の3大ギタリストの1人、ジョン・フルシアンテについて解説したいと思います。ジョンは2024年も来日して、日本を賑わせてくれました。それでは早速紹介してみます。

ジョン・フルシアンテとは?

ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)は、アメリカ生まれのミュージシャンであり、特にロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers、RHCP、レッチリ)」のギタリストとして知られています。その特徴的なギタースタイルは、バンドのサウンドに大きな影響を与え、レッチリは1990年代のオルタナティブロックの主役を張っていたと言っても過言ではないでしょう。

ジョンはファンクやパンク、ブルース、ロックといった様々な音楽スタイルを融合させた独自の音楽性を持っていますが、最大の特徴は「枯れたギター」とも言われる独特のギターです。
そのギターからはテクニカルなフレーズに留まらず、少ない音数でも抜群の存在感を放っています。
ギタリストとしては、ジミ・ヘンドリックスフランク・ザッパジミー・ペイジジェフ・ベックなどから影響を受けたようです。
ジョンは1988年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズに加入し、その後『Blood Sugar Sex Magik』(1991)や『Californication』(1999)といった名盤に参加しました。しかし、精神的な問題やドラッグ依存の影響もありバンドからは2度離脱しています。2度目の脱退時には「メンバーが止めてくれなかったのが悲しかった」と繊細でナイーブな一面も覗かせているジョンですが、
その後ソロ活動や音楽プロデューサーとしての活動を通じて音楽の幅を広げ、現在のレッチリ再加入へと至った訳ですね。

ジョン・フルシアンテのプレースタイルは?

ジョンのプレースタイルは、シンプルさと感情の表現力を重視したものが特徴ですが、具体的なスタイルとしては次のような特徴が挙げられます。

最小限、かつメロディアスなアプローチ

ジョンのプレースタイルは、複雑なリフやテクニカルなギターソロよりも、シンプルで心に残るメロディを重視しています。彼は曲の中でスペースを作り、無駄を省いたフレーズで感情を表現します。このアプローチは特に「Californication」や「Scar Tissue」などの楽曲で顕著です。Scar Tissueのイントロは意図せずチューニングが悪いまま録音したら、それが気に入ったから採用したという逸話もあり、ジョンの音楽に対する向き合い方を象徴しているとも言えそうですね。

Scar Tissue

ファンキーなリズムギター

レッド・ホット・チリ・ペッパーズはファンクとロックを融合したバンドということもあり、ジョンはこのスタイルを支えるリズムギターを得意としています。ファンク特有の16分音符を使ったカッティングでバンドのグルーヴを演出し、ベースのフリー、ドラムのチャド・スミス、ボーカルのアンソニーとのグルーヴは聴く人を熱狂へと掻き立てます。特にギタリストであれば一度は弾きたくなる「Can’t Stop」では、印象的なカッティングプレイが際立っていますね。曲を通じて頭から離れません。

ビブラートとチョーキング

ジョンはギターのビブラートとチョーキング(弦を押し上げて音程を変える技法)を多用し、音に表情を加えるのが得意です。これによって、シンプルなフレーズでも豊かな感情を表現できるようになっています。ジョンのギターソロは技術的に派手というよりは、感情的で聴き手の心に響くものが多いです。

エフェクトの多用

ジョンは様々なエフェクターを駆使して音を作り込むのが得意です。特にワウペダル、ディレイ、リバーブなどを使い、空間的な広がりを持たせた音作りをしています。彼のサウンドは、ヴィンテージ感がありながらも独自の個性を持っており、特に「Dani California」や「Under the Bridge」などの曲でその音作りが光ります。ライブで使用するエフェクターボートは世界一長いとも言われてますね。笑

ブルースとパンクの影響

ジョンはブルースとパンクロックに強い影響を受けており、その影響は彼のギタースタイルにも表れています。ブルースのソウルフルなフィーリングと、パンクのシンプルかつエネルギッシュなアプローチを融合させ、独特のサウンドを生み出しています。

レイヤード・ギター

スタジオでの録音では、ジョンは重ね録りを多用し、ギターのレイヤーを作ることでも知られています。これにより、曲に厚みや奥行きを持たせています。特にアルバム『Californication』や『By the Way』では、このレイヤードギターの技術が際立っています。

まとめ

ジョン・フルシアンテのプレースタイルは、テクニカルな技巧に頼らず、音楽そのものをあるがままに見て、シンプルさと深みを両立させたプレイが特徴です。さらに様々な音楽のバックボーンを持ち、こだわりのエフェクターを使用して唯一無二のサウンドを作り出すギタリストでもあります。また来日する時は是非行ってみたいですね!

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