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宅録におすすめのオーディオインターフェースは?

こんにちは!ティールミュージックスクールです。今日は宅録の必須アイテム、オーディオインターフェースについてご紹介したいと思います。
オーディオインターフェースと言っても1万円台のものから何十万円もするものまで多種多様です。
今日は高いインターフェースと安いインターフェースの違いと宅録におすすめなインターフェイスについて紹介します。

音質の違い

高いオーディオインターフェース

高いオーディオインタフェースには高品質なAD/DAコンバーター(アナログデジタル変換、デジタルアナログ変換)を搭載されていて、正確な変換が可能です。インターフェースの一番大事な役割である、マイクとパソコンの繋ぎ役としてその精度が高くなっています。

具体的に音質的に顕著な違いが出るのはサンプリングレートとビット深度です。
一般的に価格の高いインタフェースは高いサンプリングレート(192kHz)とビット深度に対応(24bit等)しています。
サンプリングレートとは1秒間に標本(サンプリング)をとる回数のことを言いますが、これが大きいと録音した音に滑らかさが出てきます。
優秀なCPUを積んだパソコンがサクサク動く感じに似ているかもしれませんね。
ビット深度が高いほど、音のダイナミクス(音量の大きい小さい)が許容量が広がり、ノイズが少なく、クリアな音質が得られます。

安いオーディオインターフェース

高いインタフェースに比べるとコンバーターの品質が低く、音の粒の細かさやダイナミクスがうまく録音されないことが多いです。
結果的にサンプリングレートやビット深度が低め(例…44.1kHz/16bit)になりノイズや歪み(クリッピング)等が高いインターフェースに比べるとやや多くなります。

入出力端子の数と種類の違い

高いオーディオインターフェース

複数の入力(XLR、ライン入力など)や出力(ラインアウト、モニターアウトなど)を備えていて、複数の機材接続が可能なインターフェースは高価なものが多いです。たくさんの入力チャンネルがあると、バンドでのボーカル、ギター、ベース、ドラムの同時録りも可能ですね。
ただ、宅録をメインにする方はそこまでのチャンネル数は必要ないかもしれません。

他にはADATS/PDIF(CDプレーヤーとMDレコーダーを接続する光ファイバーをつなぐ端子)などのデジタル接続端子を搭載しているものが多かったり、MIDI入出力端子が付いているケースが多いですね。

安いオーディオインターフェース

12つのマイク入力と1ペアのライン出力等、少ないチャンネル数のものが一般的です。ただ、「宅録でギターをラインで、ボーカルをマイクで同時録音したい」くらいの用途であれば、それでも構わないと思います。
デジタル接続やMIDI端子もない場合が多いですね。

プリアンプの性能

高いオーディオインターフェース

同じ数の入力端子がある場合、AD/DAコンバーターと並びプリアンプの質が値段を決定づける一番の要素だと言えます。プリアンプとは簡単に言うと、マイクで録った音を大きくしてくれるものです。
高価なインターフェースは高品質なマイクプリアンプを搭載し、音をクリアに増幅してくれます。
そのためゲイン範囲が広く、繊細な信号(小さな音)も扱えます。THD(全高調波歪み)0.001%以下と低く、原音に忠実な録音が可能です。
高級モデルではプリアンプの特性を切り替える機能や、真空管風のサウンドを提供するものもありますね。

安いオーディオインターフェース

プリアンプの性能が低いことが多く、ノイズが入りやすくなります。具体的にはTHD(全高調波歪み)0.01%程度で、特にゲインを上げた時に歪みが増加しやすいです。
一部のマイクで音量不足になる場合もあります。

レイテンシー(遅延)の違い

高いオーディオインターフェース

最小バッファサイズ(64から128サンプル)でも安定して動作します。専用のドライバーや高性能なチップ等を使用し、低レイテンシーで録音が可能なものが多いです。

オーディオインターフェースのバッファサイズとは?
オーディオインターフェースのバッファサイズ(Buffer Size)とは、音声データを処理する際に一時的に蓄えるデータ量のことです。主にレイテンシー(遅延)とパフォーマンスに影響を与える重要な設定です。
バッファサイズの役割
デジタルオーディオの処理では、PCやオーディオインターフェースが音声データを一定のサイズの「バッファ」に分割し、それを処理・送信します。このバッファが大きいほど、コンピュータは安定して音声処理を行えますが、その分レイテンシ(音の遅れ)が大きくなります。

安いオーディオインターフェース

動作を安定させるために大きめのバッファサイズ(256から512サンプル)が必要なことが多いです。またチャンネル数が多い場合の同時録音でもレイテンシーが増加しやすくなります。
逆に言うと、一人で宅録を楽しむ分には1チャンネルずつの録音も可能ですので、レイテンシーにそこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。

宅録におすすめのオーディオインターフェースは?

では、宅録におすすめなインターフェイスについてご紹介したいと思います。
今回は「初めてオーディオインターフェースを買うけど、安いからといって音質が悪いのは嫌だ!できるだけコスパのいいものを買いたい!」という方に向けてということになりますが、スタインバーグのオーディオインターフェースはどれもおすすめです。宅録に使うならUR-22Cが一番最適かと思います。

STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C

おすすめの理由は値段にしてはかなり高品質なAD/DAコンバーターを積んでいるところです。
先ほど、価格の高いインタフェースは高いサンプリングレート(192kHz)とビット深度に対応(24bit等)していると書きましたが、このUR-22Cはサンプリングレートは(192kHz)ビット深度は(32bit)となっており、かなりスペックが良くなっています。
またYamahaが開発したD-Preというプリアンプもかなり優秀です。特徴としては味付けの少ないフラットな特性を持っていて、クセのない音でクリアな音の増幅を可能にしてくれます。
オーディオインターフェースので一番大事なのは「録音した音が良い音として録れること」なので、AD/DAコンバーターとマイクプリアンプの良さはかなり魅力的です。

実際に自宅でも使っていますが、音はいいですね。
また、UR-22Cという名前の通り、タイプCケーブルを繋ぐだけですぐに使えるのも魅力的です。
自宅では第3世代のiPad proとこのUR-22Cをケーブル一本で繋いで使用しています。最近はiPadlogicもリリースされたので、iPadUR-22Cを繋いぐだけでlogicが使用できるのは本当に便利ですね。
入力チャンネルが2つのみと少なめですが、「ボーカル用のマイクとギター用のマイクを同時録りで出来れば十分」という方には問題ないかなと思います。おすすめですよ!

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