こんにちは。ティールミュージックスクールです。
季節の変わり目で、寒暖差が激しくなってきましたね。この時期にギターを弾いていて悩みの種となるのがネックの反りです。
皆さんのギターは大丈夫ですか?
久しぶりにギターのチューニングをしたら「なんかやたら音が低くなってるな〜」と感じたり「いつの間にか弦高が高くなって、ギターが弾きにくい!」とか思ったりすることがありますよね。
そんなギターのネックの反りと対応方法について解説してみたいと思います。ネックの反りには順反りと逆反りの2種類があります。
順反りと逆反りについて分からないという方はこちらのサイトで分かりやすく説明されているので、ご覧になってみて下さい。
順反り
まず、基本的にネックの状態は順反りになることが多いです。それは弦の張力によるものです。
考えてみれば当たり前ですよね。弦に引っ張られているのでネックが曲がっていってしまいます。
特に弦の張力が強いベースはネックが曲がりやすい傾向があります。
最近ではローステッドメイプル等、ネックの耐久力をあげるようなギターもありますが、残念ながら完全にネックが反らないという訳ではありません。
基本的に気温が下がり、乾燥しやすい季節になるとネックが反りやすくなってしまいます。
逆反り
逆反りの場合は一般的に順反りよりレアケースとなります。
これは実際に知り合いの楽器屋の店員さんから聞いたのですが、ネックに使われている木材の水分含有量と指板に使われている木材の水分含有量の違いが主な原因だそうです。
このため、逆反りは湿度が高い梅雨から夏にかけての季節に起こりやすくなります。
ただ、冬でも弦を緩めた状態でギターを弾かずに長時間放置していると、乾燥により木材が収縮し、結果的に逆反りになることもあります。
ネックの反りの対策
では一体どうすればギターのネックの反りを軽減できるのかと言いますと、結論から言えば人間にとって心地いい気温と湿度ということになります。
具体的には気温は20度近く、そして湿度は40%から60%となります。
「じゃあエアコンの前なら冬は暖かく、夏は涼しく良さそうだね!」
という声が聞こえてきそうですが、残念ながら直接エアコンの風が当たる場所はあまりお勧めできません。
理由はギターに使われている木材が急激な温度、湿度の変化に弱いからです。
なので、暑いからと言って冷房を直接ギターに当てるのはやめておきましょう。
冬はできるだけ加湿器をつけて乾燥しすぎないようにすることも大切ですね。
また店頭でギターを買う時にはネックの状態を真っ先に見ることをお勧めします。
ギターは同じ型番同じモデルでも1本1本個体差があるので、どうしてもネックの反りにも個体差が出てきてしまいます。
トラスロッドで後から調整することも可能ですが、できるだけ先にネックの状態を確認して、ネックの反りが少ないギターを買う方が無難ですね。