こんにちは!ティールミュージックスクールです!DTMで使うモニター用ヘッドホンには密閉型と開放型の2種類がありますよね?
それぞれ特徴や用途が異なるので、今日は2種類の違いを詳しく解説していきたいと思います!
密閉型ヘッドホン
特徴
メリット
• 遮音性が高いことが一番の特徴で、外部の音が入りにくく、録音時にクリック音やガイドトラックがマイクに入りにくい。
• 低音がしっかり聞こえやすい傾向がある。
• 外で作業する場合や、周囲への音漏れを防ぎたいときに有利。
デメリット
• 音がこもりがちで、自然な空間表現が得にくい。
• 長時間使用すると耳が蒸れやすい。
• 密閉構造ゆえに音の広がりが制限され、ミックス時の空間把握が難しい場合がある。
主な用途
• レコーディング時に必須(音漏れ防止のため)
• 外部ノイズを抑えたいときに使える
• 外での作業や周りへの音漏れを配慮したリスニング
開放型ヘッドホン
特徴
メリット
• 音の広がりが自然で、スピーカーに近いリスニング体験が得られる。
• 長時間装着しても蒸れにくく、疲れにくい。
• ミックスやマスタリング時に空間表現を確認しやすい。
デメリット
• 音が外に漏れやすく、録音には不向き。
• 外部ノイズも聞こえやすいため、静かな環境でないと細かな音が聞き取りにくい。
• 低音がやや弱く感じられる場合がある。
主な用途
• ミックス・マスタリング時
• リスニング時に自然な音響効果を楽しみたい場合
• 長時間作業時
選び方のポイント
上に挙げた特徴から、録音が多い場合は密閉型ヘッドホンを、録音よりミックス・マスタリング重視場合は開放型ヘッドホンをおすすめします。
一台で兼用したい場合は密閉型のモニター用ヘッドホンを選びつつ、ミックス時はスピーカーと併用するというやり方もありますね。日本でも有名なレコーディングエンジニアのニラジ・カジャンチさんはミックス時はノイズチェックを除いて全てスピーカーでするそうですよ。
代表的な機種
続いて、密閉型、開放型のそれぞれの定番モデルを紹介していきましょう!
密閉型
SONY MDR-7506
フラットな音質、携帯収納に便利な折りたたみ式とそのタフネスさで世界中のミュージシャンやエンジニアが愛用している業界の標準モデルです!
SONY ( ソニー ) MDR-7506
Audio-Technica ATH-M50x
累計販売数は250万個を超える、こちらも大定番なヘッドホンです。
モニターヘッドホンならでは広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングを実現していて、DJをやっている方にもおすすめです。
audio-technica ath-m50x
Beyerdynamic DT770 Pro
きめ細かな解像度と透明感のあるサウンドが特徴的で、装着感の良さも売りです。
今も尚ドイツでハンドメイドで作られているところも魅力的ですね。こちらも世界中のスタジオで愛用されている定番モデルです。
beyerdynamic ( ベイヤーダイナミック ) DT770PRO
開放型
Sennheiser HD600
ミックス用の定番で、クラシック音楽を扱うプロのレコーディングエンジニアにも定評があります。
そのサウンドのクリアさはオーディオオタクを唸らせる程の逸品です。
Sennheiser HD600
Beyerdynamic DT990 Pro
透明感のあり、広がりのある低音とパワフルなサウンドが特徴的です。ミキシング時のpanの振り分け等による僅かな音の位置の変化も、敏感に感じ取りやすい特徴があります。
その特徴からFPS等をプレイするゲーマーからも人気とのこと。
beyerdynamic ( ベイヤーダイナミック ) DT990PRO
AKG K702
空間表現に優れたミックス向けモデルで、独自のオープンエアー型構造を採用し、煌びやかな中高域の再現性を実現したヘッドホンです。空間上の「音の響き」や「余韻」を忠実に再現した正に開放型の特徴を備えたヘッドホンです。
AKG ( アーカーゲー ) K702 開放型ヘッドホン
まとめ
モニター用ヘッドホン選びでは、「音の正確さ」が重要です。リスニング用ヘッドホンは音を心地よく聴かせるために味付けされている傾向が強いですが、モニター用は音を忠実に再現するフラットな特性が求められます。細かなエフェクトの違い等をしっかりと感じ取れたり、低音から高音域まで幅広い帯域でしっかりと聴き取れるヘッドホンを使うことが大切ですね。
モニタースピーカーと密閉型のヘッドホンがあればDTMは出来ますが、密閉型と開放型の両方を揃えると作業の幅が広がるのでおすすめですよ!
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