なぜ最初のコード選びが重要なのか
ギターを始めたばかりの人が最初に直面するのが「どのコードから覚えればいいのか?」という問題です。コードは音楽の基礎であり、最初にどのコードを選んで練習するかによって、挫折のしやすさや上達のスピードが大きく変わってきます。
このコラムでは、初心者でも無理なく覚えられる4つの基本コードを紹介し、それぞれのポイントや練習方法をわかりやすく解説していきます。
その前にまず、ダイアグラムの見方を説明します。下の図を参考にして下さい。

上の図はギターの指板を表した図になります。1弦がいちばん細い弦で6弦が一番太い弦になります。
フレットはギター指板上にある鉄の棒のことで、基本的に◯弦の◯フレットという形で押さえる場所を指定していきます。
では早速最初に覚えるコードを紹介していきましょう!
1. Cコード|最初に覚える基本形

Cコードは、ギターで最も出てくるコードのひとつで、ドミソの和音です。指3本で押さえる形ですが、全ての音を鳴らすのは意外と難しいかもしれません。あまり完璧を求めないのが大切です。最初は4本ぐらいの弦が鳴っていればいいと思いましょう。
押さえ方のポイント→人差し指は2弦の1フレット、中指は4弦2フレット、薬指は5弦の3フレットを押さえていきます。押さえている指ができるだけ垂直に立つよう、手首の角度にも注意しましょう。6弦のミュート(消音)は親指で軽く弦に触る形となりますが、難しければ一旦無視して構いません!
2. Gコード|使用頻度の高い定番コード

Gコードは、ポップスやロックなどさまざまなジャンルで頻出するコードです。フォームが広いため、最初は指が届きづらいと感じるかもしれませんが、使えるようになると演奏の幅が一気に広がります。
押さえ方のポイント→基本的には6弦の3フレットを薬指、5弦2フレットを中指、1弦3フレットを小指で押さえるのが一番いいです。しかし、小指を使うのが難しい場合はそれぞれ、6弦の3フレットを中指、5弦の2フレットを人差し指、1弦の3フレットは薬指で押さえるのもありです!
3. Dコード|使用頻度の高い定番コード

DコードはCやGと並んで最もよく出てくるメジャーコードの一つです。握り込むようにして押さえるフォームになるのが特徴的ですね。
押さえ方のポイント→親指を使って6弦と5弦をミュート(消音)していきます。この時、5弦のミュートが難しければ6弦のミュートだけでもとりあえずは大丈夫です!ミュートは軽く弦に触れて音が出ないようにするのがポイントです!
4. Emコード|最も簡単なマイナーコード
Em(Eマイナー)コードは、わずか2本の指だけで押さえることができるため、初心者にとって非常に覚えやすいコードです。CやG、Dと組み合わせて使うと、シンプルながらそれだけで曲っぽくなってきますよ。
押さえ方のポイント→5弦の2フレットを中指、4弦の2フレットを薬指で押さえます。しっかりと指先で押さえて、他の弦に触れないようにしましょう。音がこもったり鳴らなかったりする場合は、指の角度を調整してみてください。
この4つのコードで弾ける曲
では早速この4つのコードで曲を弾いてみましょう!おすすめなのはTaylor Swift のWe Are Never Ever Getting Back Togetherです。
この曲はC→G→D→Emの順番で全て2拍ずつ弾いていけば、曲の最初から最後まで全部弾けてしまいます!
よくある挫折と対処法
初心者が陥りがちなミスとして、「弦がきちんと鳴らない」「コードチェンジが間に合わない」などで落ち込んでしまうことがあります。これは誰でも通る道ですが、最初はゆっくり・ある程度適当に楽しく弾くことが重要です。
あまり神経質になりすぎに、楽天的に練習しましょう。私が先生に言われたことで正しかったと今でも思うのは
「音は後から付いてくる。とにかく弾いていくことが大切!」
ことです。しっかり楽しんで弾いていきましょう!
まとめ
ギター初心者にとって、最初に覚えるコードはとても重要です。このコラムで紹介したC・G・D・Emの4コードは、覚えやすく、実践的にも使える基本中の基本です。
練習を継続することで、自然とコードチェンジも滑らかになり、楽曲に合わせて弾く楽しさがどんどん広がっていきます。焦らず、地道に、音楽のある日々を楽しんでください。