「ボイトレって本当に意味あるの?」
皆さん一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
「独学でもできるんじゃないですか?」
「正直、本当に上手くなるのか怪しい気もしてて…」
と考える方も多いと思います。笑
結論から言えば、もちろんボイトレには効果があります。
ただし、やり方や環境によって“効果の出方が大きく変わる”のも事実です。
この記事では実際にボーカル講師歴10年の講師が、「無駄だと言われる理由」と「実際の効果」を正直にお話ししたいと思います。
なぜ「ボイトレは無駄」と言われるのか
まず、こう言われてしまう理由から説明していきます。
① 効果がすぐに見えにくい
楽器の練習と違って、歌の練習は変化が分かりにくいです。
声を出すことや、歌うことって皆さん一度はしたことがありますよね?
例えばギターを弾きたいという方は、ギターを抱えて0からのスタートとなりますが、歌をうたうことは0からのスタートではないんです。
多かれ少なかれ、自分の癖や形を持っている。その癖や形を変化させることはとても大変です。
・自分ではあまり変わっている気がしない
・周りからもすぐに気づかれない
その結果、「意味ないのでは?」と感じてしまうことはよくあると思います。
② 正しい練習ができていない
これも大きな原因の一つだと思います。
・YouTubeを見て自己流でやる
・発声の感覚がつかめないまま進む
これだと当然、効果は出にくいです。私自身、YouTube動画を上げていますし、そういった動画を見て練習することは悪くないと思います。
ただ、非常に難しいのが先程挙げた「自分の癖」や「形」を正確に判断するということです。
実際に私もボイストレーニングを受けて痛感したのが、「自分の思っている普通は普通とは限らない」ということでした。
なので、自分の現在地がよく分からないまま自己流の練習を続けてしまうと、一向に良くならないばかりか、より悪化するということも有り得ます。
③ 上手い人は最初から上手い気がする
身も蓋もないことを言うようですが、実際にそう思う方は多いと思います。
皆さんの周りにもそういう方が一人くらいいるはずです。
・特に音楽や楽器経験がないのに、カラオケに行くとすごく歌が上手い!
・全然音楽を聴かない人なのに、曲をすぐに覚えて上手に歌える!
こういった方が周りに一人くらいいるのではないでしょうか?
こういう方を目の前にすると「なんだ、結局才能かよ!」と思ってしまうのも無理がありません。
実際にボイトレで得られる効果
では、実際どう変わるのか。
これは実際に生徒さんからもよく声をいただくのですが
① 声が出しやすくなる
ボイストレーニングで最も重要なことが、自然な発声です。
・喉が楽になる
・呼吸がスムーズになり楽になる
・以前より高音が出るようになる
「あれ?前より楽に歌えてる」という感覚が出てきます。発声で一番大切なのは「力を入れるべきではないところの力を抜き、入れるべきところに力を入れる」ことです。
自然な力みのない発声が、その人の声の魅力を一番強く引き出します。
結果的に高音にも強くなるので、自分の音域を広げていくことも可能です。
② 音程が安定する
最近ではカラオケの採点機能も相まって、音程やリズム取れているかを気にする方が多いと思います。
実際には音程を正確にとることはとても難しいのですが、それでもボイトレに通うと
・音がブレにくくなる
・狙った音に当たるようになる
といったことが出来るようになります。
私はレッスン中に生徒さんの歌をレコーディングしているのですが、皆さん自分の歌を聴いて、自分が歌っている時に気づかない音のずれに敏感になっていきます。
こういった「耳を鍛えられる」のもボイトレの大きなメリットです。
③ リズムが取れるようになる
リズムといってもマシーンのように正確な取り方を求めればいいという訳でもありません。
大事なのは音楽全体のグルーブを感じながら細かくリズムを感じられるかということです。
リズムには
・音符を意識して正確にリズムをとる
・音楽全体のグルーブを感じながら間や強弱でリズムを表現する
という2つの側面があります。
この2つを改善するには前途したレコーディングや実際に人が演奏する伴奏に合わせて歌ってみるといいでしょう。
こういったリズムの習得もボイストレーニングのメリットですね。
④ より自然な感情表現ができるようになる
実際に意識されることは少ないのですが、歌と感情は非常に密接に繋がっています。
これは私自身、実際にレッスンをしていて強く思うことです。
例えば大人になると「大きな声を出すことは恥ずかしい」と潜在的に思っている方が少なくないと思います。
それ以外にも、「こうでなくてはならない」といった思い込みが多くなるのも歌の特徴です。
そういった方には
・普段出しにくい自分の様々な感情を引き出せる
・曲にある繊細な感情を汲み取り、それを表現ができる
・結果的に歌が魅力的になり、聴いている人を飽きさせないようになる
という部分で非常に大きなメリットがあります。
実際にボイストレーニングにいらっしゃる方の中には単に歌が上手くなりたいというよりも、「人前で堂々とプレゼンが出来るようにしたい」といった理由でいらっしゃる方も多くいます。カラオケとプレゼンは全く違うようですが、自分自身の感情と向き合わなくてはいけない点では同じです。
自分の殻を破れた先に、その人の一番いい声があるのは間違いありません。
まとめ
ボイトレは
・無駄と言われる理由もある
・でも正しくやればしっかり効果が出る
・しかし楽な道のりではない
というのが実際の本音です。
私自身、ボイトレで「自分の歌を上手くする」ということに対して困難なポイントがいくつもありましたが、先生に教わって確実に上手くなりました。
その難しさを一言で言ってしまえば「自分を変える」ということだと思います。
①で述べた通り、自分の癖や形を変えていくのは楽なことではありません。
しかし、しかっりとしたサポートがあれば確実に変化していきます。
