こんばんは!
自由が丘ティールミュージックスクールです!
今日は、歌のレッスン時には必ずと言っていいほど取り入れる、リップロールについてです。
リップロールのやり方
リップロールとは唇を閉じた状態で息を吐き、唇をブルブルと振動させる練習法です。
プロの歌手がライブ前のウォーミングアップとして使ったり、ボーカル教室の歌のレッスンでも取り入れられる事が多いですね。
実際にご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。
「私、出来ないんですけど・・・」という方、ご安心下さい。
そういう方は多くいらっしゃいます。
どうして出来ないのかというと、ほとんどのケースで言えるのは「力の入れ過ぎ」です。
出来なかった場合は、唇の両端を両手の人差し指で上に上げ、もう一度やってみましょう。(口角を上げるイメージです。)
これで、少しでもリップロールが出来ればまずは十分です。
これでも出来ない方、大丈夫です。ご安心下さい。笑
実際にレッスンをしていても、そういう方はいらっしゃいます。
そういう方は、まずは自分がリラックスできる状態でもう一度挑戦してみて下さい。
実際に生徒さんからは「お風呂に入ってる時に出来た!!」とか「寝る前にやってみたら出来た!!」
と言われることが多いですね。
リップロールの効果
それではリップロールを練習することで、どんな効果があるのかを見ていきましょう。
脱力感の取得
リップロールの効果として最も期待できるのが、「力を抜くコツを覚えること」です。
先ほど、リップロールは力の入れ過ぎで出来ない場合がほとんどだと書きましたので、当然と言えば当然ですね。
ボイストレーニングにおいて、最も大事なのは「いかに無駄な力を抜くか」ということです。
もちろん、根本的な筋力不足で思うように声が出せないケースもあるのですが、レッスンの中で
「力がもっと抜けたらいい声になるのにな〜。ビブラートも綺麗にかかるのにな〜。」
というケースが多々あります。
どんな状況でも、リラックスした状態でリップロールが出来るように練習してみましょう。
ブレスコントロール
リップロールを練習する効果として、もう一つ大きく期待できるのがブレスコントロールです。
腹式呼吸を意識して、長い時間のリップロールに挑戦してみましょう。
慣れれば10秒はできると思います。
短い時間(約5秒未満)で終わるケースは、胸式呼吸になってしまっているケースが多いです。
「胸式呼吸は吐く息をコントロールしにくい」という弱点があります。
具体的に言うと、吸った息をすぐに吐きたくなってしまうんですね。
その状態では、長い息が必要となるフレーズ等が上手く歌えなくなってしまいます。
歌っている曲の中で、「このフレーズ、息が続かないな。」とか「この曲、どこで息継ぎしていいかわからない!」
という時には、リップロールだけで1曲通して歌ってみるというのがオススメです。
リップロールの注意点
リップロールの練習をする際に注意していただきたい点は
・喉を締めない(喉に痛みがないようにする)
・苦しい顔をしない
・低い音域も高い音域もできるだけ同じ息のスピードでリップロールをする
の3点です。
喉を締めない
喉を締めた状態でのリップロールは力が入っている状態です。
具体的には喉仏(喉頭部分)が極端に上がり過ぎないよう、気を付けてみて下さい。
高音域で無理して地声のリップロールをするより、裏声に変えて喉が締まらないようにしてみるといいでしょう。
苦しい顔をしない
実際に自分では気づかない事が多いですが、苦しい顔をしてリップロールをしていることがあります。
それを回避するために、鏡を見てリップロールをするといいでしょう。
どの音域も出来るだけフラットな表情でリップロールをすることが大切です。
低い音域も高い音域もできるだけ同じ息のスピードでリップロールをする
基本的に、声は高音域ほど息のスピードが出て、低い音域ほど息のスピードが遅くなります。
口笛やリコーダーも同じ原理です。
ただ、高い音域に近づくに連れて、必要以上に息のスピードが早くなってしまう生徒さんもレッスンではよく見受けられます。
高い音になるに連れて無理に息のスピードを上げるのはやめましょう。あくまでも自然な流れを意識してみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リップロールはレッスンの最初にもよく取り上げられる練習法です。
いきなり歌って声を出すより声帯に負担がかかり辛く、最適なウォーミングアップと言えるでしょう。
今出来ないという方もご安心下さい。
これまでのレッスンでは、60歳を超える女性が1秒も出来ない状態から10秒以上出来るようになったケースも見てきています。
最大のコツはやはり「リラックス」です。
この前1歳の赤ちゃんが上手にリップロールしているのを見ました。
小さな赤ちゃんでも出来ることなんですね。
大人になってしまうと、どうしても出来ないものに対して力が入ってしまいます。
リップロールの練習を通して、その力みを自分の中で感じ取ってみて下さい。
これは全てのボイストレーニングに繋がる重要なことです。
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