地声か裏声か?

こんにちは!自由が丘ティールミュージックスクールです!
さて、今日のテーマは「地声か裏声か?」です。
レッスンでもよく質問される「歌っている時に地声か、裏声どっちで歌っていいか分からなくなります!」といった声にお答えしていきましょう。

曲中で地声と裏声を使い分ける場合、基本的にはその曲を出している歌手と同じように地声と裏声を使い分けた方がいいと思います。
しかし、歌手と同じ音域を歌手と同じような地声でカバーしきれない時も、場合によってはあるはずです。
そういった時にどうすればいいのか?
結論から言えば「ケースバイケース」です。
そこで、地声にするべきか、裏声にするべきかの判断基準をいくつか挙げてみたいと思います。

歌詞の流れに沿って考える

まず、一番に考えたいのは歌詞の流れです。
例えばサビの歌詞に「会いたい」という歌詞が出てきた場合について考えてみましょう。
「会いたい」という歌詞の前後の流れからして、ここは強い意思を内包する「会いたい」だと判断したら、多少厳しくても地声で歌った方が賢明だと言えます。
地声には「強さ」があるからです。
その強い意思を表現するには、地声の強さを使った方が伝わりやすいと思います。

それとは逆に、歌詞の流れが「会いたいけど会えない。このやり場のない気持ちをどうすればいいの?」といった戸惑いや弱さを内包する「会いたい」であるなら、裏声で歌ってみるのもいいかもしれません。
裏声には「弱さ」があるからです。
弱さや戸惑い、切なさや寂しさ等の感情は、裏声で歌うことによってその気持ちをより強調できるケースもあります。

声質の見極め

続いて、大事な判断となるのが声質です。レッスンをしていると、特に女性の方で「ほぼ全て裏声で歌ってしまう」という方が一定数いらっしゃいます。
本来ですと、レッスンを通して少しずつ地声を強化していくのがベストなのですが、あまりにも長い間その歌い方に慣れているせいで、すぐには地声で歌えないというケースも珍しくありません。
そういった方が手っ取り早く地声で歌うという形になると、喉が締まってしまい、あまりいい地声が出ないことが多いです。
男性の方でも、レッスンを受けて間もない時点で高音を地声で出そうとして、キンキンとした地声になってしまうケースもあります。
ライブや発表会等が近日中に行われる場合は、より安定した声質で歌える方を優先して下さい。
実際に録音をして、自分で聴いてみるといいでしょう。
「この地声は苦しそうな感じが目立ってしまうな・・・。まだ裏声で歌った方が全体の流れがいい。」と感じたら裏声を選択しみるのも一つの手です。

音程

最後に、判断基準の大きな要素となるのが、「音程が取りやすい方を選ぼう」ということです。
当たり前と言えば当たり前の話なのですが、音程が取れないよりは、取れた方がいいですよね。笑

特に地声で届くかどうか微妙な高音を、無理矢理地声で取りに行くのは、リスクが高く不安になると思います。
下手をすれば、地声を出そうとして無理をして喉を締めてしまい、声が途中で裏返ってしまうこともあるでしょう。
そういった場合は無理に地声を出すのではなく、音程の取りやすい裏声を選ぶというのも一つの考え方です。

しかし、ちょっとくらい音程が低くなっても地声で歌った方がいいというケースもあります。
それは先ほど紹介した「歌詞の流れ」の問題からです。
多くの曲はサビに最もメッセージ性の強い歌詞が入ってきます。
そういったガツンと来て欲しいフレーズを裏声で歌ってしまうと、ちょっと勿体無いというのもまた事実です。

このあたりも録音して自分で判断するか、第三者の方に聴いてもらって判断するのがベストでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自分が歌いたい曲の音域が広すぎて、「キーを下げ過ぎては低音が出ない。」かといって「原曲キーでは高音が地声で出せない。」といった経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?
そういった場合、地声と裏声を有効的に使ってみて下さい。
今回のコラムでは、そういったケースでの考え方を紹介してみました。
最後まで有り難うございます。

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